睡眠時無呼吸症候群について

「放置すると重大な病気の引き金に」

睡眠時無呼吸症候群(SLeep Apnea Syndrome' SAS) とは、気道の閉塞などによって、睡眠中に呼吸が停止する状態が、継続的に繰り返される疾患です。 具体的には睡眠中10秒以上の無呼吸が1時間当り5回以上起こる状態をいいます。脳や体に酸素の補給が十分にできずに高血圧や不整脈、心臓疾患、脳梗塞などを引き起こす可能性もあり、深い睡眠を得ることも難しくなります。睡眠不足に伴う起床時の頭痛、日中の集中力や思考力の低下を招き仕事に支障をきたすほか、日中、睡魔に襲われます。居眠り運転や交通事故を起こす可能性は、健康な人の約7倍とも言われています。検査として、まずは終夜睡眠ポリグラフ(PSG検査)でSASの重症度を測定します。

夕方から翌朝までの一日の入院を必要とし、体にいろいろな電極を付けて睡眠時の無呼吸の頻度、睡眠時の脳波の分析、体位、酸素飽和度の変化などにより、総合的に睡眠状態を評価します。自己負担費用は約2万円程度。検査中、自由に寝返りは打てます。トイレも行く事が可能です。ストローを使えば飲み物も飲めます。SASの治療法はCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)による治療、スリープスプリントなどがあります。

PSG検査で無呼吸の程度が重度で治療が必要だと判断された場合は、CPAPによる治療=写真=が効果的です。まずは鼻に簡単なマスクを付け、そこから適当な圧力をかけた空気を持続的に送り込み、上気道を押し広げて無呼吸を防止するという治療法=(図・上気道の構造)。重度のSASの人には一晩の睡眠中に500回もの無呼吸が記録されています。また、それに伴い酸素飽和度の低下も著しく睡眠時持続陽圧呼吸療法を施行すると、かなり高い効果が得られます。この治療は自宅で行うことができ、月一度、診療のために通院するだけでよくこれには健康保険が適用され、患者様の自己負担額は月々5000円程度となります。

  軽症患者様にはスリープスプリント

さらに、軽度の患者様に対する治療としては、スリープスプリントといわれるマウスピースを装着して眠る方法があります。これは下顎を前後に数ミリ移動させ、上下を固定するマウスピースです。

これを使用することで、かなりの改善効果が得られます。マウスピースの作成は、スリープスプリント療法を行っている歯科医院に依頼しています。SASが疑われると思われる方はぜひ検査を受けられることをお勧めいたします。

  SAS自己診断テスト<Epworthの眠気テスト>

SASは自分で自覚しにくいのが特徴です。以下の「病的な眠気の程度を調べるテスト」で、まずは自分の眠気が病的であるかどうか調べ、SASの兆候があるかどうかをみてみましょう。

以下の状況における眠気を、0-3段階まで点数を付けて判断します。

・0点 うとうとする(居眠りをする)ことは絶対にない。

・1点 ときどきうとうとする(居眠りをする)ことがある。

・2点 うとうとする(居眠りをする)ことがよくある。

・3点 ほとんどいつもうとうと居眠りをしてしまう。

状 況

①座って読書しているとき

   点

②テレビを見ているとき

   点

③他の人もいる公共の場所で、動かないで座っているとき(会議に出席したり、映画館にいるときなど)

   点

④他の人が運転する車に乗せてもらって、一時間くらい休憩なしでずっと乗っているとき

   点

⑤事情が許せば、午後に休憩をとるため横になっているとき

   点

⑥座って人とおしゃべりしているとき

   点

⑦昼食後、静かに座っているとき(飲酒していない)

   点

⑧車を運転中に、渋滞や信号待ちなどのために数分間止まっているとき

   点

合計11点以上の人は病的な眠気があると考えられ、その原因の1つとしてSASの可能性があります。

ただし合計10点以下でも、家族から睡眠中の呼吸停止や大きないびきを指摘されたり、日中強い眠気を感じたことがある人は、SASの可能性があります。

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